自分プロジェクトな日々

ささやかでもいいから、自分プロジェクトをたくさん持っていると毎日が充実します。(松浦弥太郎)

【わたしの100冊】夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです

 

主人公が体験する冒険は、同時に、

作家としての僕自身が体験する冒険でもあります。

 

書いているときには、主要な人物が

感じていることを僕自身も感じますし、

同じ試練をくぐりぬけるんです。

 

言い換えるなら、

本を書き終えたあとの僕は、

本を書きはじめたときの僕とは、

別人になっている、ということです。

 

おもしろい...。

 

読者としても、

物語を読み始めたときの自分と、

読み終わったあとの自分は、

別人になっているような気がする。

 

小説を読むことで、

いろんな人の人生を経験することができる。

 

一人一人の生きかたは、自分とは違う。

自分とは違う場所で生活していたり、

違うタイプの家族や友達がいたり、

自分とは違う仕事をしていたりする。

(たまに同じだったりするが)

 

それでも、その登場人物が

通過する気持ち(内面の感情)の部分で、

自分との共通点を見いだすことができる。

 

「あ、この気持ち、知ってる...」

「自分のなかにも、あるものだ...」

 

 

 

走ることが

村上さんに教えたことはなんでしょうか。

 

確実性ですね。

いったん走り始めたら、

必ず最後まで走り通す。

自分の力で必ず目標地点に到達する。

 

 

村上さんは、毎日どれぐらいの

枚数のペースで小説を書かれるんですか?

 

たとえば「海辺のカフカ」

だったら一日十枚ぐらいですね。

 

あれも規則正しくきちっと決めて

書いていって、半年で仕上げて

そのときは千八百枚、それに手を入れながら

削っていって千六百枚にしたから、

全部で九ヶ月で完成したのかな。

 

とにかく毎日十枚と決めたら、

三ヶ月、半年と非常に規則正しくやります。

 

短距離走とマラソンが違うように、

短編小説と長編小説を書くことも違う。

 

コツコツと確実に

進み続けることの大切さ。

 

 

たまに「今すぐ結果がほしい」という気持ちに

負けてしまいそうなときがあります。

 

それでも、村上さんの言葉を読みかえすと、

自分も、淡々と、自分の決めたゴールに

向かっていきたいと思えるのです。

 

 

 

どういうわけか僕は、

良い物語を読んだり書いたりすることで、

世界を変えられると信じているのです。

 

でも物語を書くことから離れると、

それほど楽観的にはなれません。

世界にはあまりにも多くの問題がありますから。

 

誰しも悲観的にならざるを

得ないこともあるでしょう。

でも僕の物語を読んでいるときには、

基本として楽観的であって欲しいわけです。

 

 誰が言ったのか忘れたけど、

 

「人は、物語ることと

踊ることを忘れなければ、

生きていける」

 

みたいな言葉を思い出しました。

 

 

生きている以上、苦しみなど、

人生の闇の部分を避けて通ることはできない 。

 

でも、もしこの先、どんな暗闇のなかに迷い込んでも、

かすかな光や、美しさを見つけられる自分でありたい。

 

 

著書:

f:id:live-yourlife:20180212140809j:plain