自分プロジェクトな日々

ささやかでもいいから、自分プロジェクトをたくさん持っていると毎日が充実します。(松浦弥太郎)

【わたしの100冊】色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

 

この小説を読んだとき、

「許せない」と思う人たちがいた。

 

この小説を読み終えたときには、

「許してもいいかも...」と思えるようになっていた。

 

もしかしたら、心のどこかで、

もう許せたのかもしれない。

 

つくる(主人公)の心境の変化とともに、

自分の心のなかの何かが変わったのかもしれない。

 

とにかく、不思議な感覚だった。

 

物語りって、スゴイと思った。

 

読み終わった頃には、

 

許せなかったようなことが、

許せるようになったり、

 

今まで理解できなかった人や

状況のことが理解できるようになったり、

 

新しい知恵を得たり、

 

読む前とでは、

世界が違って見えたりする。

 

そんな可能性を秘めている

物語の世界は、本当にスゴイ...。

 

 

久しぶりに読みかえして、

印象に残った3つの言葉たち。

 

 

「限定された目的は人生を簡潔にする」

と沙羅は言った。

 

あれも、これも、ほしい、

あれも、これも、したい、ではなく、

自分にとって本当に大切なこと。

 

それは、なんだろうか?

と改めて考えさせられた。

 

それが分かれば、

人生は、とてもシンプルなものになる。

 

 

 

人々はどこからともなく

引きもきらずやってきて、

自主的に整った列を作り、

順序よく列車に乗り込み、

どこかに運ばれて行った。

 

かくも多くの数の人々が実際に

この世界に存在していることに、

つくるはまず心を打たれた。

 

(省略)

 

それはまさに奇跡のように思えた。

それほど多くの人々が、それぞれに

行き場所と帰り場所を持っていること。

 

「海辺のカフカ」にも

似たような言葉があったのを思い出した。

 

みんな、それぞれ、

どこかへ向かっている。

 

でも、深いところでは、

みんな、つながっていて、

みんな、結局は、同じ方向に向かって

いるのではないかと思う、今日この頃。

 

 

 

エリは微笑んだ。

「自分の作ったものが、

ほかの人たちに何らかのかたちで必要と

されているというのは、なかなか素敵なことよ」

 

たまに、メールをいただく。

「あなたの言葉を読んで、元気が出ました」と。

 

そのようなメールを読んで、

こちらも元気をいただきましたと、いつも思う。

 

 

 

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著書:

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